こかげの学校

やぶこぎ春キャンプ2024低学年の部

春キャンプ3本目!

『やぶこぎ春キャンプ2024低学年の部』
を先日開催いたしました。

「人生藪漕ぎ」。

これは私、ヒトトキト代表飯塚の座右の銘です。
「藪漕ぎ」とは「ササや雑草、タケ、灌木等が繁茂し進行がままならない山野をかき分けて進む様子を表した言葉(Wikipedia)」のことです。

社会の多様化により、子どもたちの将来には多くの選択肢と自由があります。それ自体はとても喜ばしいことではありますが、選択肢が多いこと、自由であることは時に残酷な一面があると思います。誰かの言う通りに生きれば幸せになれるものではなくなってしまいました。自分で考えて調べて判断し、行動する。そして、その判断や行動に自分で責任をとっていかなければなりません。

これからの子どもたちは、そんな自由だけれども生きにくい、藪の中をかき分け、かき分け、生きていかなければなりません。

そんなこれからの社会を自由に生きていく力は「自然の中での自由な遊び」の中で育まれるものだと思います。
そんな想いで、子どもたちにこれからの社会を生きていく力を育むことを目的とし、「やぶこぎキャンプ」を企画しています。。
このキャンプでの経験が、これからの新学年に上がってからやこれからの人生を生きていくうえで、力となるよう精一杯のサポートしています。

低学年の部

春キャンプ
最後の一本は「低学年の部」です。

12人の元気な子どもたちが集まってくれました!
半分くらいがリピーターでしたね。
リピーターさんがたくさんネタバレをしてくれました笑

アイスブレイクはお馴染みでしたね。
ボールを投げ合ったり、走ったりしながら
お友達の名前を覚えます。

春だからこその「ネイチャーゲーム」はリピーターさんでも知らなかったでしょう。

みんなで足元に咲く春の花たちに夢中になりました。
「ほんとだ!毛が生えてる!」
よーく観察しないと気がつかないよね。

実は
こかげの学校の代表のともは
「ネイチャーゲームリーダー」の資格を持っているんです。
(生物分類技能検定なんて検定も笑)

フィールドの案内は
リピーターの子どもたちも一緒に説明してくれました。
危険な場所はみんなで確認しましょう。

ごますけともご挨拶。

菜の花を摘んであげました。

お友達とも、ごますけとも仲良くなりましょう。

自由時間

こかげの自由時間は自由がいっぱい。

だから、楽しい??

と思いますが、自由だからこそ、自分たちで考えて遊ばなければいけません。

与えられた遊びがない中だからこそ、子どもたち自身の想像力やコミュニケーション能力が必要になってきます。

低学年の部では
お絵描きや工作のコーナーが人気でした。

「汚してしまっても、ともが代わりに謝るから笑」
みんなで、絵の具のついた手でハイタッチ!

低学年の部はルールのない遊びが多く
高学年になると野球やサッカーといった遊びが多くなる傾向があるのですが
今回の低学年の子どもたちはキャッチボールやバスケも人気な遊びでした。

スポ少とかで習っているんだそうです。
みんな頑張っているね。

天気が良かったので
カエルやカナヘビも見つけてくれました。

カナヘビは今年初発見だよ!

木登りもお手のものですね。

最初は1人で遊んでいる姿もありましたが
(それはそれでいいと思っています)
一泊2日の中で、どのように変わっていくのでしょうか。

子どもたちの勇気や努力、成長がたった1日でみられるんです。

テント立て

遊びが落ち着いてきたらテント立てです。

まずは
今年から新調した大型のテントをみんなで協力して立てます。

夜はこのテントが寒さから逃れる避難小屋になるよ。

女の子ズで思いテントを一生懸命運びます。
(ともの心の声「引きずらないでくれー泣新しいやつなんだよー)

立てる時はみんなで引っ張り合いながら。
おいおいおい、綱引きじゃないんだよ笑
みんな協力して立てることができました。

自分たちの寝るテントも立てたら
「もう、寝たいー」
いいけどさ、いいんですか??笑

お昼ご飯はブルーシートを広げて、いただきます。
食べ終わるとすぐにテントへと戻る子どもたち。
え、寝るの??

春はちょうどいい気温でテントの中が心地いいですね。
暑すぎる夏や寒すぎる冬にはない光景です。

さあ、午後が始まるよ!

火起こし

こかげの学校の火起こしが始まりました。

ナタも火も危ない道具だけれども
正しく使えば便利な道具です。

最初に集中して
ともの話をよく聞いて安全に使えるようにしましょう。

面白いもので
薪割りにハマってずっと薪を割っている子どももいれば
マッチでの火付けにハマって火がついてもマッチを手放さない(笑)子どももいれば
火を大きくすることに夢中になって扇ぎ続ける子どもいます。

ハマるポイントって人それぞれなんだなあと
火起こし一つで気付かされます。

そんなハマった役割を担って
役をまっとうする子どもたちの目の輝き、力強さには
いつも圧倒されます。

こかげの学校では
火起こしはもちろん
食事の準備でも
大人の指示による役割分担はしていません。

自分の得意不得意、または挑戦する気持ちを尊重して
自分で役割を決めています。

案外大人だってそうやって生きています。
進路を決める時って、その感覚が大事だったりします。

その決める力も
やぶこぎキャンプが目指す「やぶこぎ力」の一つです。

みんな大きな火を起こすことができましたね。

初参加の高校生大学生スタッフも頑張って火起こし成功させました!笑

夜の準備

夜の準備です。

キャンプといったら
「カレー!」
とリピーター組みはネタバレしていましたが

今回のメニューは
炊き込みご飯とハンバーグとポトフ!

「ハンバーグ!」

子どもたちのハンバーグへの食いつきがすごいです。
やっぱり好きなんですねー。

夜の準備はやることがたくさん。
それぞれが決めた役割をまっとうしましょう!

ドラム缶風呂隊、みんなたくましい。

ハンバーグこねこね部隊、ハンバーグ作る機会なんてあんまりないよね。

炊き込みご飯隊、普段から家でお米研ぎしているのかな?慣れた手つきです。

野菜切り隊、包丁の使い方完璧だね。

かまど隊、火の用意は万全です!

みんなで作ったご飯は美味しかったですか?

みんなで沸かしたドラム缶風呂、気持ちよかったですか??

夜になって、少し雨もぱらつき
寒くなってきました。

寝袋二重に毛布もかけて
ゆっくり休んで明日に備えましょう。

2日目

朝、5時半。

キャンプの子どもたちの朝は早いです。

朝から元気いっぱい。
後ろの方でも始まっている女の子たち見えますか?

さあ、朝ごはんの準備です。
勝手には出てこないんだ、自分たちで作ろう!

雨で湿気った薪は火がつかなかったね。
大変でした。

火がついたら、あとは早いよ!
直火でパン焼いたり(焦げたパンはスタッフ行き笑)
卵やベーコンを焼いたり。

卵を割ったのが初挑戦な子どもも。
よく挑戦しました!

みんなでいろんなものをサンドしてパンを食べて
(低学年の方が朝は食欲旺盛です)
荷物やテントの片付けをしたら
最後の自由時間!

雨がぱらついているけれど
もうみんなで遊べるね。

火を囲んで男子会をする男の子たち。
火を一度囲めば友達さ。

楽しいキャンプをありがとう

いろんなことを自分で決めて
いろんな挑戦をしては試行錯誤して
初めましてのお友達と楽しく過ごせるよう努力して

楽しかった思い出も
辛かったりめんどくさかったり(場合によっては嫌な思いをしたり)

その一つ一つが
これからの子どもたちが
人生を藪漕ぎしながら進んでいく「藪漕ぎ力」になっていくことを信じています。

このキャンプを最後まで
「楽しかった!」
と言って終わることのできたみんななら
きっとその力はついていると思います。

新学年
キャンプと同様
楽しいこともあれば大変なこともあると思うけれども
やぶこぎ力を生かして
逃げたり、立ち向かったりしながら
過ごしていってほしいと思います。

一泊2日、楽しいキャンプをありがとう!!

別のシーズンのキャンプや冒険ひろばでまた会いましょう!!

let’s YABUKOGI!