こかげの学校では
この夏、やぶこぎキャンプを開催しています。
藪漕ぎキャンプとは
「藪漕ぎ」とは
「草むらをかき分けながら進むこと」を言います。
草むらをかき分け、くっつき虫を服にたくさんつけて、泥だらけになって家に帰る経験を今の子どもたちに提供したいという想いで開催しています。
また、自由に自分で考え、自分で判断し、自分で責任を負うことをこのキャンプでは重視しています。
主催者である自分の座右の銘「人生藪漕ぎ」という言葉にあるように
藪漕ぎをするように自分の人生を切り開いていく力をこのキャンプを通じて養って欲しいと想い藪漕ぎキャンプと名付けました。
やぶこぎキャンプ低学年の部②
こかげの学校での
やぶこぎキャンプ最後のキャンプ
『やぶこぎキャンプ低学年の部②』を8/17-18に開催しました。
12人の子どもたちが参加してくれました。
低学年の部は今年2回目。
それでも同じにはならないのがキャンプの面白いところ。
どんなキャンプになるかなー??
お約束の確認&自己紹介
お約束の確認。
お母さん、お父さんのいる前で
みんなで読み上げました。
自由だからこそ
楽しく過ごせるかどうかは
自分たち次第。
絶対守って欲しいのは
次の3つ。
①友達の心と体を傷つけてはいけない
②自然と支え合って生活しよう
③危険を正しく知り、正しく対処しよう
みんなで楽しく過ごせるよう
頑張ろう!
さあ、自己紹介!!
の前に
みんな揃って
「といれー」
と。
初めてのパターン。
みんな緊張しているのかな?
先にトイレにご案内。
トイレの前で自己紹介笑
みんな垂れ下がっているロープに夢中。
フィールド探検
自己紹介が終わったら
1泊2日みんなですごすフィールドを探検します。
楽しそうなところ
危なそうなところ
いろいろあるね。
ひとつひとつ
みんなで確認しよう。
ここは畑ですー
自由時間
やっぱり低学年はなじむのが早いですね
アイスブレイクも用意していましたが
もう自由時間にしても大丈夫だと判断。
いつ雨が降り出すかわからないし
3つのお約束を守って
自由に遊びましょう!!
「おれ、のこぎり使う!!」
「これ使っていいよー」
「ええ???いいの!?」
(そんな驚くんだ、使わせてもらってないんだなあ。。。)
はじめて会ったお友達とバドミントン、キャッチボール。
最初は形ある遊びが人気です。
木登りだって
低学年もひょいひょい。
スラックラインにも初挑戦。
ずっと、やり続けてる。
子どもの集中力はほんんと凄まじい。
虫捕りにやぶのなかへ。
「背より高いよ―」
背より高い雑草がまるで森のよう。
これぞ、藪漕ぎです。
チーム対抗フィールドビンゴ
子どもたちの遊びの波を見て
集合をかけて
次はチーム戦です。
もっと一緒に過ごす友達(人も虫も)と仲良くなろう!
藪の中だってお構いなし。
クズの葉に寝転がって、気持ちいー-
「蜜の出る木見つけた!!」
(僕も知らなかった!)
いろんな環境にいろんな生き物が住んでいるね。
みんなでアリジゴク、カナヘビ、いろんな生き物を探しました。
お昼ご飯&テント張り
それぞれ持参したお昼ご飯をみんなで食べて
今日泊まるテントを協力して張ります。
みんなで声を掛け合いましょう!
「思ったより広い!!」
夜が楽しみだあ!!
火起こし競争
家ではガスからIHに
タバコも吸う人も少なくなり
蚊取り線香も仏壇の線香も無くなっている近年。
火に触れる機会が極端に少ない今の子どもたち。
けれど、
このキャンプでは
火は生活必需です。
マッチから火を大きくします。
大人でも難しいんですよ。
まず、安全な使い方を学んで
火起こしに挑戦です。
さあ、テント班ごとのチーム戦!!
みんな火を大きくできるかな??
最初は恐る恐る使っていた鉈やマッチも
しだいにみんな夢中になって使い始めます。
「できないー--」
って
諦めかけても
声を掛け合って
頑張ります。
口を出したくなるけど、手を貸したくなるけど
大人がどれだけ我慢できるか。
子どもの成長のチャンスを取り上げない。
ぐっとこらえてヒントだけ。
「今のはなん火がつかなかったのかな??」
「火って上と下、どっちに行くのかな??」
少しずつ、大きくすることができて
どのチームも火起こしに成功!!
日常生活で火をつける機会なんてないけれど
火をつけれたという感動、達成感は
数学の難題を解けたときとなんか似ています笑
そして
火を起こすことができる
というのは
自己効力感、自己肯定感
自分にもできる!
という自信にもなります。
勉強やスポーツが苦手で
そこから自信を持てない
そんな子どもにこそ
火起こしに挑戦して欲しいんです。
みんなよく頑張ったね!!
自由時間
火が付け終わったら
自由時間です。
外は雨ですが
大きな屋根のあるこかげの学校は
雨の日こそ、真価を発揮します。
雨の日でも、ぬれずに遊べるんです!!
しかし、、
午前中より仲良くなったみんなは水鉄砲を手に。。。
なんで、自ら濡れにいくのかなあ君たちはー!!
風邪ひかないように着替えるんだよ、ってちゃんと言ったからね!
こちらでは
アーティストさん。
「何を描いたの?」
はやぶこぎキャンプでは禁句。
子どもたちは
「何か」を描こうとしているわけじゃない。
色を楽しみ、道具を楽しみ、手に触れる触感やそれによってできるものを、ただただ楽しんでいるだけなんです。
こちらでは
段ボール戦士。
こちらではマイホームが。
入り口までしっかりしています。
雨予報で
屋根の下でも遊べるようにと用意した大量の段ボール。
準備してよかったー!!
夜の準備
やぶこぎキャンプでは
ドラム缶風呂と夕飯の準備です。
チーム分けをせず、一人一人の希望と判断を尊重します。
まきを持ってくる人
かまどやドラム缶風呂に火起こしする人
お米をとぐ人
たくさんの役割があります。
声を掛け合って
協力しましょう。
みんなの頑張りのおかげで
美味しいごはん、カレー、気持ちいドラム缶風呂ができました!!
みんなで作ったカレー
キャンプで食べるカレー
最高だね!!
みんなお代わりして
17合炊いたご飯もすっからかん笑
楽しみのドラム缶風呂。
あったかくて
気持ちいいねー。
「ドラム缶風呂最高だった!!」
「思ったより100倍よかった!!」
キャンプファイヤー
寝る前には
雲の切れ間で雨が止み
湿気がすごいけど大人が頑張って火を焚きキャンプファイヤーです。
火を囲んで
一人一人、今日の感想を言い合いました。
楽しかったことを言いながら
火に木をくべると
火は大きくなるんですよ。
初めて親元を離れて宿泊を経験する子どもたち。
キャンプファイヤーで不安を吹き飛ばそう!
最後は
「アブラハムの子」を歌って踊って
おやすみなさいー!
朝ごはん
少しずつみんな起床。
みんなよく寝られたかな??
キャンプでは誰かが朝食を作ってくれるわけではないです。
火起こしから頑張りましょう!
卵を割るのも初挑戦!
「やりたくない。。」
と言っていた子どもも
一度やってみたらはまって
何個も卵を持ってきました。
時間をすこし押してしまったけど
いただきます!!
みんなありがとう!!
こかげの学校最後の夏キャンプ
『やぶこぎキャンプ低学年の部②』が無事終了しました。
はじめの会で
「やぶこぎキャンプは自由なキャンプです。だからこそ楽しく過ごせるかどうかは君たち次第、みんな次第です!」
と伝えています。
初めて親元を離れて宿泊をしました。
初めて知らないお友達と一緒に過ごしました。
寂しかったかもしれません。
嫌なお友達もいたかもしれません。
ご飯を毎食、火を起こすところから作るのは大変だったかもしれません。
それでも
たくさん挑戦して
たくさん我慢して
たくさん協力しあって
みんなが楽しく過ごそうと
頑張ってくれている姿がキャンプの中で見られました。
楽しく過ごせられたのは
みんなのおかげです。
本当にありがとう。
最後のキャンプ
最高でした!!!!