こかげの学校

やぶこぎ夏キャンプ2023 2泊の部レポート

今年の夏も始まりました!

やぶこぎ夏キャンプ2023!!

「人生藪漕ぎ」。

これは私、ヒトトキト代表飯塚の座右の銘です。

「藪漕ぎ」とは「ササや雑草、タケ、灌木等が繁茂し進行がままならない山野をかき分けて進む様子を表した言葉(Wikipedia)」のことです。

社会の多様化により、子どもたちの将来には多くの選択肢と自由があります。それ自体はとても喜ばしいことではありますが、選択肢が多いこと、自由であることは時に残酷な一面があると思います。誰かの言う通りに生きれば幸せになれるものではなくなってしまいました。自分で考えて調べて判断し、行動する。そして、その判断や行動に自分で責任をとっていかなければなりません。

これからの子どもたちは、そんな自由だけれども生きにくい、藪の中をかき分け、かき分け、生きていかなければなりません。

そんなこれからの社会を自由に生きていく力は「自然の中での自由な遊び」の中で育まれるものだと思います。

そんな想いで、子どもたちにこれからの社会を生きていく力を育むことを目的とし、「やぶこぎキャンプ」を企画しています。

このキャンプでの経験が、これからの夏休みやこれからの人生を生きていくうえで、力となるよう精一杯のサポートしています。

 2泊の部

小学3年生から中学3年生を対象とした

2泊3日のキャンプを

7/28-30に行いました。

2泊の部には

小学生4人(3年生1人、4年生1人、5年生1人、6年生1人のすごいバランス!)

中学生5人(1年生1人、2年生4人)

の計9人の参加となりました。

うち中学生3人は2年前

初めてこかげの学校で夏キャンプ(当時は「宿題終わらせキャンプ」)に小6で参加してくれていた子たち。

中学生になってこうして

また来てくれて嬉しいよー。

他2人の中学生は

当法人で運営している

しおりば塾」の生徒さんたち。

また違った一面が見られるんじゃないかなってワクワクです。

小学生たちも

初参加にて最年少の男の子に

二回目の参加だったけど初めてお兄ちゃんいない中でのやぶこぎキャンプの子など

個人的には一人一人に思い入れのあるメンバー。

とても楽しみにしていました!

 ​始まりの会

最初の挨拶で代表のともより

「個人的な目標を先にみんなに伝えます。”家族”です。いろんな年齢の人がいて、それこそ小学3年生から中学2年生まで、そして高校生や大学生、大人もいます。すでに友達同士の人もいれば、初めましての人もいる。その中で、どれだけ家族みたいな関係性をこの中で作っていけるか。みんなでともの目標の達成に協力してほしいです!」

とみんなに伝えました。

さて、家族になれたでしょうか?

 自由時間

いつからなんでしょう。

自由な時間が暇な時間になってしまったのは。

中学生くらいになると

自由時間に暇を持て余してしまう傾向があります。

年齢の幅のある今回。

どうしようかと思っていましたが

「おにごっこしたい!」

という中学生笑

最近の中学生の遊びは

鬼ごっこなんですねーーーー←絶対違う

 火起こし&ナイフ講座

2泊の部では

早々にナイフと火起こしをはじめます。

得た技術を

2泊3日の中で存分に生かしては欲しいです。

年齢を飛び越えてのチーム戦。

中学生メンバーがチームの小学生に教えたり

指示を出してたり。

二年前とは違うねー!

苦戦しながらも

全チーム着火成功!!

消すところまでが火起こしだよ。

できるかな?

消せたらみんなでお昼ご飯です。

同じゴールに向かって取り組むと

一気に打ち解けるよね。

(小学生くらいだと遊ぶだけで仲良くなれちゃうからいつも一泊2日キャンプを見ていて不思議に思うんです笑)

 1日目のミッション

2泊の部では

「自由」の中にミッションを設定しています。

1日目の最大ミッションは

「宿作り」。

今回はテントを張るつもりありません笑

みんなで話し合ったグループで自分たちで協力しあいながら宿を作りました。

とはいえ、出来るかどうかは最初は半信半疑。

まさか、みんながこんなにも集中して協力して宿を作ってしまうのは驚きです。

「どうやって作ればいいですかー?」

とも「正解はないよー、先にやってごらん」

「どうやって結べばいいですかー?」

とも「自分で考えてみなー」

全部が

本人たちの創意工夫しだい!

唯一、屋根のない場所に作ったチーム。

いい出来だ!

(↓一晩を超えた自作の宿)

(↓2日後の宿、一部壊した後でした)

普段は一対一で見ている塾生(中学生)が小学生の面倒を見ている姿。

いつも見れない姿が見られて嬉しかったな。

「秘密基地」

いつでもワクワクする言葉です。

昔、もとも作ったなあ。

今回は、日本大学工学部建築学科の学生さんに協力していただきました!

事前の試作中。暑い中ありがとう。

 夜の準備

やっぱり夜はカレーにドラム缶風呂!

みんな手際のいい準備です。

分担も早かったね。

こちらは夜更かし組。

初日の夜から大丈夫かい??

後2日あるよー!

 朝の準備(流しそうめん)

二日目。

朝早朝から賑やかな声。

自作の宿で寝れた子も寝れなかった子もみんな早起きでした。

そんな彼らは

朝早くから心身共に目覚めはバッチリ。

早速朝ごはんの準備だ!

みんなで竹を切り出し

流しそうめんです!

割ったり、切ったり。

コップもお箸も余った竹で作ってしまおう。

足場は宿作りの骨組みの応用です。

建築学科の学生さんコーディネート!

さあ、流すよー!

以外に初めてだって子も多かったです。

そうめんだけじゃなくて

トマトやらキュウリやらカニカマ、サラダチキン。

いろんなものが流れていきました。

途中足場が崩れてびしょ濡れになるのも

また楽しい!

 自由時間

流しそうめんの流れで

水浸しになり、(され)

自由時間。

自由時間には

CoderDojo Yabuki」の岡島さんをお呼びし

ドローンの操縦を体験。

プロペラの仕組みを知るために竹とんぼで遊びました。

そして、ドローンの操縦

 防災パン作り

お昼ご飯は

おうちパン教室みー」の山寺さんをお呼びし

防災パン作り。

防災パンは

避難所でも手に入るよう材料や調理器具を使って作るパンです。

計量も紙コップ。

水があまり使えないかもしれないから

手を汚さずに袋でコネコネ。

直火で苦労しながらも

みんなでパンを焼くことに成功。

みんなどんな状況でも

これでパンが焼けるね。

(火の番担当はとも。弱火とは??とても苦戦しました。。。泣)

 2日目のミッション

流しそうめんからの濃厚な半日。

少し宿題の時間をとりつつ休憩してから

ミッションの時間です。

2日目の最大ミッションは

「キャンプファイヤーで盛り上がろう!」

家族のような関係性ができてないと盛り上がりきれないよ。

みんな仲良くなろうね。

そして、

盛り上がるためのアイテムとして

ファッションブランド「29sseam

の遠藤さんをお呼びし

衣装作りを。

自分を曝け出すのが苦手な人も

腕でも、仮面でも、なにかワンポイントでも身につけるだけで

少しでも背中を押してくれる。

それが服なんだと

打ち合わせで遠藤さんとお話ししました。

また、余裕があれば

楽器づくりにも挑戦してもらいました。

どんなキャンプファイヤーになるかな??

 温泉&BBQ

疲れていては盛り上がらん!

夜は

疲れた体を休ませるために

温泉へ。

エネルギーないと盛り上がらん!!

せっかく煤の匂いを洗い流したけれども

BBQ!!!

会場をオシャレに仕上げて、乾杯!!(もちろんジュース)

野菜もちゃんと食べるんだぞー!

 ​星空観察

落ち着いてきたら

キャンプファイヤーの準備の合間に

AstroGuideほしのゆめ

の星空案内人の菊地さんに来ていただき

星空観察会を。

ギリギリで星が見れて良かったねー!

(写真は真っ暗でした。)

 ​キャンプファイヤー

お待ちかねのキャンプファイヤー!

キャンプファイヤーでは

ボディペイントマーカーでお互いの顔や腕に落書きをしあってから

着火!!

燃える炎に向かって感想を言い合いました。

「ともくんが言っていた家族みたいな関係になってきた」

そんな感想も出てきて嬉しい!

応援に来てくれた

土屋さんと一緒に(僕だって自分の殻を破るのには勇気がいるんだ)

さて、歌おう、踊ろう、鳴らそう、盛り上がろう!!

賑やかな楽器隊

 翌朝

2泊の部最終日。

長く感じた人、短く感じた人。

それでも今日が最後の1日です。

2日目の朝は

結構静か。

何をしてるかと思えば

朝からUNOをしていました。

(長期戦になってしまい、終わらず)

昨晩のボディーペインティングの跡がエモい。

朝ごはんはホットサンド。

鯖缶やらトマトやらチーズやらアボカドやら、

いろんな具材を揃えたものの

挟んでいたのは

昨晩、

残ったマシュマロやチョコレート笑

それ、美味しいのか???

こかげの学校の敷地で育てているトマトをガブリ。

採れたてはどうかな?

自由時間には

みんなで木登りしたり

水を掛け合ったり

バスケをしたり。

みんな家族になれたかな?

上の子が下の子の面倒を見たり

得意な子が苦手な子を支えたり

声をかけ合って協力している姿を見れたり

お互いの個性を理解し合っている様子を見て

ともは目標を達成できたかなと思っています!

みんなありがとう!

とてもとてもとても

濃い2泊3日のキャンプでした!!

参加してくれた子どもたち

支えてくれたスタッフ

講師としてきてくださった皆さん

本当にありがとうございました!

Let’s YABUKIGI !!